翻訳メモリの一致について

SDL Trados Studio で検索を実行すると、現在の原文文書の分節が、翻訳メモリ内の同じ言語の分節と比較されます。翻訳メモリ内の分節の翻訳を、文書の分節の翻訳に使用するために、文書の分節と共通する内容が十分にある翻訳メモリの分節が検索されます。

原文文書の分節と翻訳メモリの分節の一致精度は、パーセント値で表されます。たとえば、翻訳メモリの分節が文書の分節と完全に一致する場合は 100 %です。完全一致と見なされるのは、原文文書の分節と翻訳メモリの分節で、すべての内容 (すべての文字と、文字の書式) が正確に一致する場合です。

文書の分節と翻訳メモリの分節が完全に一致して、文書のコンテキストも同じである場合は、コンテキスト一致になります。

一致精度が 100 %未満の場合は、あいまい一致です。理論的には、99 %~ 1 %の一致はすべてあいまい一致です。しかし、一致精度がある程度高くないと、翻訳時に役には立ちません。この除外する一致率を、「あいまい一致の基準値」と呼びます。

あいまい一致の基準値

SDL Trados Studio のあいまい一致の基準値は、既定では 70 %です。つまり、原文文書の分節と翻訳メモリの分節の一致精度が 70 %に満たない場合は、まったく一致しないものとして扱われます。あいまい一致の基準値は、これより高くすることも低くすることも可能です。

あいまい一致の基準値を設定するには、その対象に応じて次の操作をします。

コンテキスト一致

コンテキスト一致は、完全一致よりさらに一致精度が高いものです。コンテキスト一致と見なされるのは、翻訳メモリの分節が文書の分節と完全に一致していて、文書のコンテキストも同じである場合です。文書の分節と翻訳メモリの分節で、前に同じ分節がある場合、コンテキストが同じと見なされます。

コンテキスト一致は、翻訳メモリに保存されているコンテキスト情報を使用して判断されています。翻訳メモリに新しい翻訳を追加すると、次の 3 つの分節が追加されます。

翻訳メモリの内容を表示しても、コンテキスト分節は表示されません。

完全一致

完全一致はコンテキストマッチの形式で、翻訳メモリとではなく、更新されたソースファイルを、対応する既存のバイリンガル文書と比較します。完全一致と呼ばれるコンテキストをチェックするセグメントマッチは、周辺のエントリが以前の文書と同じであることを確認するためにチェックされます。さらに、既存のバイリンガル文書を現在の文書と異なる方法で分節化されている場合か、結合される分節がある場合、完全一致は一致結果を上げるために、最大3つの逐次分節を動的に結合できます。翻訳単位は既存のバイリンガル文書から抽出され、更新されたソースファイルに転送されます。

完全一致のセグメント一致処理にはコンテキストや分節化のチェックが含まれるため、通常完全一致単位にはさらなる翻訳や編集の必要がありません。

完全一致を使う状況、および PerfectMatch の適用方法の変更の詳細については、「完全一致について」を参照してください。

 

関連項目

検索を実行して翻訳を適用する方法