言語リソースは、翻訳メモリを分節に適用する準備ができている原文文書テキストを分節化するプロセスを制御します。言語リソースは、リストと規則の形式で保存されます。SDL Trados Studio でサポートされている言語ごとに 1 セットの既定の言語リソースが用意されています。さらに、変更した言語リソースのセットを含む言語リソース テンプレートを作成することもできます。
新しい翻訳メモリを作成する場合には、次のどの方法に従ってもかまいません。
新しい翻訳メモリでは、言語ごとの既定の言語リソースをそのまま使用します。
新しい翻訳メモリの既定の言語リソースを編集します。
作成した言語リソース テンプレートを選択します。テンプレート内の言語リソースは新しい翻訳メモリに適用されます。
既存の翻訳メモリを選択します。選択した翻訳メモリ内の言語リソースは新しい翻訳メモリに適用されます。
言語リソースを構成するリストと規則を次に示します。
序数詞リスト |
序数詞とは、テキスト内の数値の後に付く単語のことです。場合によっては、数値の後に終止符 (.) と序数名詞が続くことがあります。通常、終止符は文の終了を示すため、文の途中に終止符があるとテキストが正しく分節化されない可能性があります。 この問題を回避するために、SDL Trados Studio では序数詞のリストを保持しています。原文テキストを分節化するときに、後ろに序数詞がある終止符は無視されます。 次の例では、序数詞の既定のリストに「Juni」が存在するため、30 の直後の終止符は無視されて、分節は「statt」で終了します。
Die Veranstaltung findet am 30.Juni statt.
|
略語リスト |
既定では、終止符は分節の終了を示していると見なされます。しかし、終止符は略語にも使用されるため、原文テキストが正しく分節化されない可能性があります。この問題を回避するために、SDL Trados Studio では略語のリストを保持しています。 原文テキストを分節化するときに、認識済みの略語の後ろにある終止符は無視されます。 |
変数リスト |
一部のアイテムは、翻訳メモリを分節テキストに適用するときに自動的に翻訳されます。アイテムを翻訳したくない場合は、アイテムを[変数]リストに追加します。たとえば、会社名を翻訳したくない場合があります。 変数リストにアイテムを追加すると、そのアイテムは翻訳対象外として認識されます。 既定では、このリストには何も登録されていません。 |
分節規則 |
翻訳メモリの一致を実行する前に、分節規則により、原文文書のテキストをどのように分節化するかが決定されます。 既定の分節規則があり、これらを編集することも、新しい規則を作成することもできます。 |
言語リソース テンプレートは、翻訳メモリ ビューで作成して管理します。
項目: 公開: 2014 年 1 月 31 日