翻訳メモリは、原文言語の分節、およびその訳文の分節を含むファイルまたはデータベースです。翻訳メモリの目的は、以前の翻訳を再利用することによって、新しい文書の翻訳に要する時間と労力を削減することです。エディタ ビューで文書を翻訳するときに、手動で翻訳メモリを開くか、自動的にプロジェクト用翻訳メモリが開かれます。文書を翻訳しながら、翻訳メモリの内容をインタラクティブに操作できます。次の操作を実行できます。
現在の文書の分節を翻訳するために使用できる既存の翻訳を、翻訳メモリ内で探します。これを一致検索の実行と呼びます。
現在の分節に、検索で見つかった最も一致精度の高い翻訳を適用します。
翻訳メモリ内の過去に翻訳した単語またはフレーズを検索 (訳語検索) します。検索結果を現在の分節で使用できます。
新しい翻訳が完了したら、それを翻訳メモリに追加できます。新しい訳語は、同じ文書や他の文書ですぐに使用できるようになります。
既定では、翻訳メモリに対して多数の操作が自動化されています。たとえば、カーソルを新しい分節に移動すると、翻訳メモリ検索が自動的に実行されます。
既定では、翻訳メモリに対して多くの操作が自動的に実行されます。
SDL Trados Studio で翻訳メモリを開くと、現在の文書にある最初の未確定分節に移動し、その分節に一致する訳文が翻訳メモリ内で検索されます。
一致する結果が見つかると、一致精度の最も高いものが自動的に適用されます。
完全一致または コンテキスト一致が見つかると、翻訳が自動的に適用され、分節が確定され、カーソルが次の未確定分節に移動します。
分節を確定すると、その翻訳で翻訳メモリが自動的に更新されます。
自動化の設定は[オプション]ダイアログ ボックスで、任意のタイミングで変更できます。